夫の浮気が発覚すると、想像以上にさまざまな感情が渦巻きます。
これには、自尊心の傷つきや未来に対する不安など、多面的な影響があります。
今回は夫の浮気に直面した際にどのように対処するべきか、許すことと許せないと判断する基準・心理的側面について、探偵歴18年のわたしが深掘りします。
浮気が発覚した初期の衝撃と反応
夫の浮気が発覚した瞬間、多くの人はショックと裏切り感を強く感じます。突然の事実に衝撃を受け、絶句して何も言えなくなったり、涙が出てしまったりする方もいるでしょう。
この初期の反応は、悲しみ、怒り、困惑といった感情がジェットコースターのように上がったり下がったり変化します。
- ・なにこれ！どういうこと
- ・許せない
- ・仕事を頑張っていると本気で信じていたのに
- ・勘違いかもしれない、心のどかでまだ信じている
- ・頭が真っ白。。どうすればいいの
- ・本当のこと知りたいけど聞けない
- ・離婚？復縁？
など……。
１日のうちに思考がぐるぐるして、なかなか答えは出ないものです。
実際、弊社に相談にこられたとき、「考えてみたけど答えが分からないんです」という方が多くいます。
初期対応と情報の確認
浮気が発覚した直後は感情が高ぶりがちですが、ここで冷静さを保つことが重要です。それから落ち着いて情報の確認をしましょう。
今後の判断材料を手に入れるためです。
真実を確かめてハッキリさせると、自分の気持ちの整理がしやすくなります。そして、今後の対応や進め方などもみえてくるでしょう。
とはいえ、ショックのあまり感情のままに、衝動的な行動をとるお気持ちも分かります。
本当はどうなのか、相手はだれなのか、夫本人に問いただしたくなるものです。
ただ、ここで覚えておいてほしいのは、
”本当のことは言う人は、ほぼいない”ということです。
（ご相談者さまのお話で９割）
事実を確かめられないばかりか、”浮気”自体を無かったことにされるなんてことも。これではモヤモヤが残ったままです。
ずっと悩み続けることほどしんどいものはありません。
浮気が発覚しても、まずは冷静になることです。
つらい時期ではありますが、まずは状況を把握して、正確な情報を集めましょう。
裏切りを感じた時の心理的影響
夫の浮気という衝撃的な事実が発覚したとき、裏切りによる精神的なショックが心理的影響を及ぼします。
裏切られたと感じることで自己価値感が低下し、孤独や不安、抑うつ症状を引き起こすこともあるんです。
この状況で、夫を許せるかそれとも許せないか……
離婚と復縁の間で心が揺れることは、決して珍しいことではありません。
突然変わってしまった日常
心の揺れ動きは計り知れないものがあります。
普段通りに生活することすら難しく感じるでしょう。
この時期に正しいサポートを受けることが非常に重要になります。
自分自身の感情の整理方法
自分の感情を理解し整理することは、夫の浮気を乗り越える過程でとても重要です。
感情の整理と心の回復が大切なことだからです。
前に進むための第一歩として「客観的」になること。
感情のジェットコースターに振り回されず、一歩引いて客観的に状況を見るためには、信頼できる友達や知人に相談するのがベスト。
自分はどんな立場でどうしたいのかが見えてくることがあります。
また共感や理解が得られると心が落ち着きます。
周りにそのような人がいない場合は、夫婦関係の問題解決に特化したカウンセラーと話をするといいでしょう。
または探偵に相談するという手もあります。浮気調査に携わっていて、同じように悩んでいた人たちの話を聞きアドバイスしているからです。
ご自身の心や体が壊れてしまう前に、悩みを打ち明けてください。
夫の浮気を許せるか許せないかの判断基準
夫の浮気に対して許せるか許せないかを判断する基準は、それぞれの価値観や夫婦の過去の関係性、未来に対する希望によって大きく異なります。
いろいろなことを考えているうちに疲れてしまい、「わたしは一体どうしたらいいのだろう」と投げ出したくなることもあるでしょう。
判断に迷ったら以下が参考になると思います。
- ・許すことのメリットとデメリット
- ・許せないと感じる理由
弊社でご相談者さまにお聞きした体験談を交えて説明します。
【許すメリット・デメリット】
夫の浮気を許して、関係改善の機会となった事例があります。
許すメリットは、
「お互いの理解が深まる」
「夫婦の絆が以前よりも強よくなる」
許すことで心の負担が軽減され、
前向きな気持ちで新しいスタートを切れたという方もいました。
しかし、許すことにはデメリットもあります。
関係性の改善には夫婦双方の努力と時間が必要です。
容易な道ではないことがデメリットといえるでしょう。
許すと決めても夫の言動ひとつで心が揺らぐこともあります。
グッと堪えて乗り越え改善された方もいますが、ご相談者さまによっては「もうこれ以上無理」となり別居や離婚を選択されたケースもありました。
【許せない理由】破壊された信頼感
夫の浮気が許せない最大の理由は、「破壊された信頼感」にあります。
一度失われた信頼を取り戻すことは極めて困難です。
環境や家族構成よって、ときには復縁や関係の修復を試みるよりも、離婚を選択する方が健全な選択となる場合もあります。
信頼関係の再構築には、夫婦双方の真摯な努力と時間が求められますが、それには限界があることを認識することも大切です。
離婚と復縁の選択肢
離婚を考える際には、法的な手続きや将来に向けた準備をしていくことになります。
慰謝料請求をするなら浮気の証拠が集めておく、子どもがいるなら養育費について調べておくなど。
一方、復縁を選ぶ場合には、関係修復のための一連のステップが必要とされます。
前述したように、夫を「許す」という判断をするだけでなく、ご自身からも歩み寄ることが復縁のポイントとなるでしょう。
どちらの道を選択するにしても、自己の感情と将来の展望を真剣に考えることが大切です。
夫婦間の対話とその重要性
夫の浮気問題を乗り越えるには、夫婦間のオープンな対話が望まれます。
それは離婚にしても復縁するにしてでもです。
お互いの感じている事実感情や期待を率直に話し合うことで、問題の根底にある原因を理解し、今後の道筋を見つけることが可能です。
また、対話を通じてお互いの誤解が解消され、物事をスムーズに進められます。
離婚をする場合にも、このステップは欠かせません。
離婚する、許せないからといって話しすらしないままでは、妻側にとって有利な条件が見込めなくなる可能性もあるのです。
夫側が妻を無視するケースも多々ありますが、「あっちが悪いんだから」と頑なにならないことです。歩み寄る姿勢をみせ、対話に持ち込むようにしましょう。
まとめ
夫の浮気は、夫婦関係にとって重大な試練ですが、この困難を乗り越えることで新たな関係を築くことも可能です。
これは復縁だけとは限りません。実際、離婚して距離を置いたほうが仲良くなれたという方もいました。
重要なのは、個々の感情と状況に応じて最適な対応策を見つけること。
ひとりで頑張りすぎず専門家の助けを借りながら、健全な未来への第一歩を踏み出しましょう。
